招待券を持っている友人に誘ってもらって、上野の東京都美術館でやっているバルテュス展に行ってきました。
不勉強ながら今回初めて知ったバルテュス。1908年、パリ生まれです。かと言ってフランス人かというとそうでもなく、父親はポーランド貴族、母親はドイツ系ユダヤ人。これだけでもう、ただものではない感じ(笑)。
事前に今回の美術展のHPを見てみたところ、なんとも扇情的な絵がどどーんと出てきたので、少々構えてしまったのですが、いざ蓋を開けてみたら非常に魅力的な画家でした。
有名な、少女をモチーフにした絵画の他にも、風景画を多く残しているのですが、構図が整然としていて、色彩が全て調和している印象を受けました。
絵は独学で学んだそうですが、ルーブル美術館に行ってはひたすら模写していたそうです。あと、習作(スケッチ)を非常に数多く、丁寧にしている。
自然の光だけで描いていた、という点も興味深いです。本当は自然光の元に鑑賞するのがいいんでしょうね。
何年かぶりの美術展、多いに楽しみました。
それにしても1908年生まれというと、ドビュッシーが1918年没、ラヴェルが1937年没ですから、彼らと同時代に生きているわけで。どうも音楽史に名を残すような人は遠い昔の人のような印象を受けますが、こう見てみると意外と最近の人なんですねー。
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