昔はよく、「卵をつかむような形で」と言われたものです。
ところが今は、そんな教え方は古い、そういう言い方をする先生には習わない方がいいといった事を書いてあるページが、ネット上にあったりします。
ピアニストの演奏を見ても、確かに手をぺたっと伸ばして弾いているような、、、
そうなると、何が正しいの?とわからなくなってしまう方もいらっしゃるのでは。
が、要するに肝心なのは、第一関節です。
つまり、第一関節(指先の関節)が極端に内側に凹んでいると、マズイのです。
手を伸ばしているピアニスト(私もそのタイプですが)だって、第一関節はしっかりしているはず。
なぜなら、そうでないと指の独立ができない→速いパッセージが弾けないということになるからです。これでは、少し難しい曲になるともうお手上げです。
そこを鍛えるために、習い始めの子どもたちには、口をすっぱくして指先指先と言っているわけです(幼児にはそこまで厳しくしませんが)。卵の形というのも、ごく初期の段階ではいいのではないでしょうか。指の付け根で天井をしっかりつくって、指先が潰れないように。
そうして基本をしっかり作ってから、手を伸ばすなりなんなり、色々なタッチでひけばいいのです。
一番自然なのは、腕をブラ〜ンと降ろした状態の時の、手の形です。不自然に丸くなく、自然になだらかな曲線を描いているはず。それをそのまま鍵盤に乗せれば、一番いい手の形になります。
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