2014年8月27日水曜日

呉暁先生の本

導入期におけるソルフェージュ教材は、呉暁先生の、「4才のリズムとソルフェージュ」を使っています。その後、5才向け、6ー8才向けと、同じシリーズを使っていきます。
一冊にリズムとソルフェージュ両方載っているし、これで始めた子は総じてリズムや歌がきちんと身につくので、重宝しています。
リズムがわかる・音が読める・歌える、という事ができれば、わからないから嫌になるとか、複雑になってきたら面倒になるとか、そういう事がなくなるので、導入期からしっかりやっていきます。楽譜が自分で読めるようになるということは、ピアノを楽しむための大前提です。
ちなみにお母様がピアノ経験者だったりすると、熱心になるあまり、宿題の曲の音やリズムを先に教えてしまう、というパターンがありますが、これは絶対にやめていただきたい。
家では、練習を聴いてあげる、側で見守ってあげるだけで十分です。わからなければ、わからないまま次のレッスンに持ってきて構いません。

2014年8月7日木曜日

バレエ・リュス

都心に用事があったついでに、六本木の国立新美術館で、〜魅惑のコスチューム〜バレエ・リュス展を見てきました。
バレエ・リュスとは、直訳すると「ロシアバレエ」。20世期初頭、パリで様々な革新的舞台を上演した、ロシアのバレエ団です。
ニジンスキーという伝説的ダンサーがいたことでも有名ですが、何より、舞踏家、音楽家、デザイナー、美術家など、当時の一流の芸術家達が集まり、その技と美と思想が結集して一つの舞台を作り上げてきたことが大きな特徴と言えるでしょう。
今回は現存する衣装が多数展示されていたのですが、ほぼ100年前のものなのに、状態も良く、色鮮やかでデザインも洗練されていて、正に時代の最先端!という感じでした。

音楽方面でいくと、まずドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」。ニジンスキーの振り付けが多いに物議を醸し出した舞台です。
それから、ラヴェルの「ダフニスとクロエ」。(尤も、この曲は興行主であるディアギレフのお気に召さなかったようです。バレエに合唱はいらない、と言ったとか。)
そしてストラヴィンスキーの「火の鳥」。今更言うまでもない、傑作です。
その他にも、リヒャルト・シュトラウス、アーン、サティ、グラズノフ、ファリャなど、これでもかと有名どころが目白押し。なんて贅沢な。

全体でみると興行的には赤字で、成功続きとは言えなかったようですが、これだけの一流芸術家たちを集めて好き放題やってみせた興行主のディアギレフって、すごい!

ふと、バレエ・リュスをテーマにした演奏会をやってみたら面白いだろうなーと思ったのですが、ちょっと調べてみたらもう先を越されてた。CDだけど。
フランチェスコ・トリスターノと、アリス=沙良・オットが、デュオのCDを今年の5月に出していて、そのテーマがバレエリュスでした。。こんな天才美男美女にやられちゃったらなー。でも面白そうなので聴いてみたいです。






コンサート予定

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