2016年11月8日火曜日

発表会の曲決め

今年もこの季節がやってきました。
発表会の曲決め。
毎年のことながら、悩む悩む。
私の選曲ポイントは、子供の場合、

・普段より頑張って取り組むけど、無理なく仕上がること(理想は2ヶ月半くらいで)
・その生徒に今習得して欲しい技術が含まれること
・その曲を知ることによってより音楽への世界が広がること

の3点です。基本的に。
一番難しいのが、無理なく仕上がること、の部分かな・・
簡単すぎてもダメだし、難しすぎてもダメだし。
でも、子どもっていきなりあっと驚くようなパワーを見せるので、意外と頑張れることもあるし。
私は発表会の前でも(直前は別)、普段のレッスンを完全にはストップしたくないので、その辺りにもかなり気を使います。

でもみんな楽しみにしてくれているので、よし、まだまだ悩みながら頑張るぞー。

2016年10月26日水曜日

久元裕子先生の講座

ららぽーと立川の宮地楽器内で行われた、久元裕子先生の講座を拝聴してきました。
子どもが生まれてからというもの、コンサートやこういった講座に出かける時間が全く取れなかったので、やっと、という感じです。
今回のテーマは、オリジナル楽器から考えるモーツァルトの奏法。
久元先生は私の母校、国立音楽大学で教鞭を執っていらっしゃることもあり、前々からぜひ演奏を聴きたい、セミナーに行ってみたいと思っていたのですが、大満足の内容でした。
モーツァルトを、モーツァルトらしく弾く。
子どもの頃には何も考えずに弾けたモーツァルトですが、大人になればなるほど難しくなります。
色々なお話がありましたが、特筆すべきはペダリング。
えっ、こんなところまで踏むの?と思うような箇所も、絶妙なペダリングでとても明るく、軽やかで豊かな響きになるんですね。
早速家に帰って実践してみたら、自分の演奏が確かに変わりました。
また、久元先生の演奏が本当に素晴らしく、その余韻に浸っています。
しばらくモーツァルトにはまりそうです。



2016年10月1日土曜日

歌曲勉強再開

一時期が嘘のような、怒涛の更新です。
なぜって、最近時間があるからです(笑)。
8,9月と、演奏の仕事やらおさらい会やら立て続けにどん!どん!どん!と、それこそ怒涛の忙しさでしたが、やっと一息ついています。はー、疲れた。
というわけで、ドゥビュッシーの歌曲をまた始めています。今回は、「ボードレールの詩による5つの歌」。
ワーグナーの影響を受けて半音階進行が多用されている、と、どの解説を見ても書いてありますが、うーん、確かにその通り。
まだ若きドゥビュッシーの試行錯誤が見て取れます。
まだまだ譜読み段階なので、詩についてはこれから研究です。

2016年9月28日水曜日

楽器いろいろ

うちには、ピアノと、バイオリンと、トランペットと、ウクレレがあります。
まずピアノはもちろんとして。
バイオリンは、昔習っていたし、高校ではオケもやっていたし、まあ今もたまに弾いたりするし。
片やトランペットは、主人が趣味で買ったものの、今は使われる事なく、気の毒な感じになっています。
実は私、小学校の時は金管バンドをやっていたので、昔取った杵柄!と勇んでチャレンジしましたが、なんと音すら出ないという有様。。
私自身、ピアノが好きと言うよりは楽器が好きという一面があります。
そして今徐々に増えているのが打楽器。
カスタネット、トライアングル、鈴(アンパンマンだけど)。
小さい生徒が増えてきたので、お遊びにいいかなと思って購入したのですが、ところがどっこい、これが意外と使えます。
どんな楽器でも、脱力してないといい音が出ない。
いい音で響かせるためには、ただ力を入れて叩くだけではダメなんです。
ピアノの打鍵にも同じ事が言えます。
それから、リズム打ちの時にも、ただ2つ伸ばす、3つ伸ばすというより、音の伸びる打楽器で打ってもらうと、より空間に音が伸びる感じが実感できる。

で、今買おうと思っているのが、ボンゴ。
2つ小さい太鼓がくっついている、アフリカのあれです。
両手のリズム打ちの時、より楽しく、より弾んでリズムを打ってほしいのと、左右がわからない小さい子にもいいかなと。

後は、そのうち私がもうちょっと時間ができれば、バイオリンも練習して生徒とアンサンブルしたいなあ。
トランペットも練習して生徒に生音を聴かせたいなあ。

などなど、やりたい事はたくさんあります。

2016年9月19日月曜日

おさらい会終わりました

みんなで集まって今レッスンでやっている曲を弾く、という趣旨の、おさらい会が無事終わりました。
今年で二回目ですが、去年より随分人数が増えて、賑やかに行う事ができました。
小さい子も、小学生も、大人も、それぞれが一生懸命、楽しく弾けたと思います。
私も、新曲で臨みました。
人前で弾いたり、他の人の演奏を聴いたり、というのは他では得難い体験です。
みんなよく頑張りました。
次は3月の発表会。
おさらい会で得た事をまたレッスンに活かして、練習を続けましょうね。

2016年6月3日金曜日

フォーレ バイオリンソナタ第1番

誰にでも所謂「思い出の曲」があると思います。
私にもいくつかありますが、最近よく聴いているのがこれ、フォーレのバイオリンソナタ、第1番です。
フランスにいた頃、夏期講習でアンリ・バルダのクラスを受講しにナンシーという街まで行ったのですが、そこの教授陣のコンサートでバルダが弾いていた曲です。
えーと、バイオリンは誰だっけ。。
とにかく第一音が鳴り始めたその瞬間、ぶわっと鳥肌が立ち、その音楽に引き込まれ、4楽章が終わってもしばらくこの世に戻って来られませんでした。
バルダと言えばまあ、一言で言えば真の天才で、去年の浜離宮でのコンサートもすごかったですけれども、唯一無二の存在というかなんというか。
元々日本で師事していた先生のお友達ということで、日本にいた頃から何回もレッスンを受けましたが、あの気性さえなければもっと世界で活躍していたんだろうなあ、、まあ、それこそが彼の核なのかもしれませんが。

そんなわけで、忘れ難い一曲になったわけです。
聴いているCDは、カサドシュとフランチェスカッティのもの。1951年エクサンプロバンスの音楽祭のライブ録音で、音質は相当悪いですが、夏の音楽祭の開放的な雰囲気が好きで、ついつい手に取ってしまいます。

けれど、頭に思い浮かぶのは、あのバルダの出だしの一小節。
最近AIが音楽界にも進出しているようですが、ふざけんじゃねー、AIにこんな事できるかって感じです。


2016年5月18日水曜日

一番難しく、大事な事

長い間ピアノを教えていますが、ピアノを習う上で一番難しく、大事な事、それは『続ける事』だと、改めて実感しています。

習い始めの頃は、どんどん進んで楽しくても、ある時からなんだか難しくなって、面倒で練習も嫌になってしまう、練習が嫌になると曲も進まない、楽しくない、という悪循環。
そして、結局辞めてしまう、というケースは結構多いと思います。というか、そのような人がほとんどではないでしょうか。

なぜ面倒になるのでしょう。
それは、進んで行くと、今までのようにスラスラと楽譜が読めないし、段々複雑になってくるからです。
それはリズムだったり、音だったり。
何かしら、面倒の原因があるはずです。

私のレッスンでは、そういう事にならないよう、ソルフェージュをしっかりやりつつ、進めていますが、それでも壁にぶち当たる事はあるもの。
そういう時は、レッスンの進め方を見直したり、気分転換に連弾をしたり、テキストを変えたりして、何とか楽しく続けられるよう最大限の努力をするようにしています。

決して、練習してきなさい!と頭ごなしに言わない。
それからもっと大事な事は、わからないままなのに、誤魔化して進まない。

この事を常に心掛けています。

続けていれば、少しずつでも進歩するものです。
私自身、小さい頃から今に至るまで、私なんかより上手な人は星の数ほどいますが、それでも続けている事で、いつも新しい発見があり、より音楽が好きになっています。

小さい頃、進みが早く、親も周囲も期待して頑張り過ぎて、結局本人が嫌になってしまう、というケースもかなり見られます。

それならば、ゆっくりでも、確実に進んで、長く続ける方が、どんなにいいかと思います。
私の生徒さんには、そういう風になってもらいたいと思います。

2016年4月6日水曜日

新学期

発表会も無事終わりました。
皆さん、よい緊張感を持ちつつ、練習の成果を発揮できて私もホッとしました!
今回初めて、客席で生徒の演奏を聴いていました(今までは当日も裏方でずっと忙しくしていたので、、)。
客席で聴くと、気付く事も沢山あり、また、生徒の良い所も見つける事ができてよかったです。それに何より、各先生方のカラーがそのまま生徒の演奏に出ているという、、うーん、恐ろしい。
また気持ちを新たに、より良いレッスン目指して頑張ろうと心に誓いました。
3月、4月から、新入会の生徒さんも増え、今年度はおさらい会も賑やかに行えそうです。

ドゥビュッシー歌曲勉強の方は、遂に初期の傑作、忘れられし小唄に突入です。
10年ほど前にコンサートでやったのですが、その時も今も、難しいし面白いしで、何回弾いても飽きないです。
詩と音楽が見事に融合して、昇華されています。
ヴェルレーヌとランボーの、めくるめく官能の世界。
あー、上手くなりたい。


2016年3月14日月曜日

発表会まであと少し

大分更新が滞ってますが^_^;
発表会まであと一週間です。
ここのところ、不安定な天気が続いているせいか、体調を崩してしまった生徒もいますが、そんなに心配はしていません。もうみんな仕上がっているので、本番までに体調を万全にしてもらえれば、きっと上手くいくはず!親御さんは気が気じゃないかもしれませんが。
発表会のレッスンで、一番自分的に気になるのが、曲選びが間違ってなかったかということ。
簡単過ぎず、難し過ぎず、丁度いいレベルだったか、生徒本人が楽しんで弾ける曲だったか。いつものレッスンでは体験できない、特別な事を習得できたか。
幸い今回は、みんな楽しそうに、頑張って上手に仕上げてくれたので、本当に良かったなあと思います。発表会、成功か否かは、曲選びで8割決まると言っても過言ではない気が。
後は当日、落ち着いて弾いてくれたら。大人の方を除くと、今回が初めての発表会という生徒さんばかりなので、私もドキドキです。
それでもって、大人の方は、舞台に立つだけでもう99点です。それくらい、大人になってから舞台に立つのは大変。
また、今回はジョイント発表会なので、他の先生方の生徒さんの演奏を聴くのもとても楽しみにしています。

発表会の次の日は、クラリネットの伴奏です。
コンサートではなく、ごく内輪の演奏会なのですが、伴奏するクラリネットの方は、パリに留学中に知り合った、馴染みの方。
私の卒業試験の演奏を聴いて、伴奏にスカウトしてくれました(笑)
いつも変わらず勉強熱心なので、尊敬しています。
馴染みだからこそ、いつも真剣勝負。今回も頑張ります。

2016年2月2日火曜日

発表会に向けてのレッスン

3月の発表会に向けて、レッスンが進んでいます。
小さい子を除いては、譜読みも終わり、曲を構築していく段階に入っています。
普段練習しているものとは違うような、新しい事もたくさん習うので、こちらもどういう風に伝えたらいいか常に考えながら、レッスンしています。
でも、いつもよりちょっと難しい、そして面白い曲を練習する生徒の皆さんは、とっても楽しそうです。

私はと言えば、ドビュッシー歌曲の1回目の勉強会が終わりました。
ソプラノの方は私と同時期にフランスに留学していたのですが、留学中というより、終わりの頃に知り合い、それからたまにお仕事を一緒にさせていただいています。
とりあえず初期の作品から順番にピックアップして、という感じでやっているのですが、あーでもないこーでもないとか言いながらやってたら、初回は2曲しかできませんでした^_^;
ドビュッシー、歌曲多い。
大学時代、フランス歌曲専門の門下の伴奏をしていたので、ビリティスの歌とか伴奏してたんですけど、ビリティスなんて遥か遠い道のりです。。
しかしあの頃はなーんも考えず弾いてたな。

ドビュッシーにとって歌曲は実験の場でもあったので、早いうちから大胆な事をやってたりします。
再発見、新発見、色々面白いです。






2016年1月4日月曜日

明けましておめでとうございます

なんだかあっという間に年が明けてしまいました。
お正月休みは、子どもと凧揚げをしたり、生徒さんの楽譜を作ったり、本を読んだり練習したりと、割とゆったりと過ごすことができました。
木曜日以外の生徒さんは今週からレッスン始まりです。
今年は3月に初めての発表会もあることですし、私も気合いを入れ直してレッスンに臨みます。
自分の勉強としては、フランス歌曲を学び直す事。早速1月末にソプラノの方と勉強会をする予定です。で、今ドゥビュッシーを勉強中。これが面白い♪
今年も充実した一年になりますように。


コンサート予定

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