2014年10月3日金曜日

ツェルニーか、それとも・・

ツェルニー30番をもうすぐ終える生徒がいて、次の練習曲集を何にするかで少し悩んでいます。
そのまま40番に進んでもいいのですが、その代わりにピュイグロジェ教本はどうだろうか、と思っています。
ご存知ない方のために少しだけ解説すると、ピュイグロジェ教本とは、フランス人ピアニスト・教育者で芸大に招かれていたアンリエット・ピュイグロジェ先生が、日本にいる時に編纂した教本です。
指の練習曲集なのですが、ただ指を動かす練習ではなく、よく歌う指を作るために、古い対位法の曲や、クラヴサンの曲、ヘンデルやモーツァルトの曲を抜粋してまとめています。

試しに、ツェルニー40番を楽譜棚から取り出して弾いてみると、まあ、見事な定型通りの進行で、わかりやすいと言えばわかりやすい。指が覚えているかのようにスラスラ弾けちゃう。
で、次にピュイグロジェ教本の3巻を取り出してみる。対位法の曲が最初にきて、それからテクニックの曲が続くのだけど、まあこちらは指づかいが割と複雑だったりするので、止まらずスラスラとはいきません。
でも、弾いていて楽しい。曲の美しさが全然違います。

私自身は、実は並行してやっていました。
けれど、当時はピュイグロジェの方は曲集だと思っていました。練習曲ではなく。それだけ、音楽的な曲が並んでいるということなのでしょうか。

譜読みの楽チンさで言うと断然ツェルニーなので、こちらの方が抵抗なく進められそう。だけど40曲の道のりは遠いから、途中で嫌にならないか。それなら、一冊が薄いピュイグロジェの方が長く続けられるかも。などなど。

しばらく悩みそうです。



コンサート予定

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