2016年6月3日金曜日

フォーレ バイオリンソナタ第1番

誰にでも所謂「思い出の曲」があると思います。
私にもいくつかありますが、最近よく聴いているのがこれ、フォーレのバイオリンソナタ、第1番です。
フランスにいた頃、夏期講習でアンリ・バルダのクラスを受講しにナンシーという街まで行ったのですが、そこの教授陣のコンサートでバルダが弾いていた曲です。
えーと、バイオリンは誰だっけ。。
とにかく第一音が鳴り始めたその瞬間、ぶわっと鳥肌が立ち、その音楽に引き込まれ、4楽章が終わってもしばらくこの世に戻って来られませんでした。
バルダと言えばまあ、一言で言えば真の天才で、去年の浜離宮でのコンサートもすごかったですけれども、唯一無二の存在というかなんというか。
元々日本で師事していた先生のお友達ということで、日本にいた頃から何回もレッスンを受けましたが、あの気性さえなければもっと世界で活躍していたんだろうなあ、、まあ、それこそが彼の核なのかもしれませんが。

そんなわけで、忘れ難い一曲になったわけです。
聴いているCDは、カサドシュとフランチェスカッティのもの。1951年エクサンプロバンスの音楽祭のライブ録音で、音質は相当悪いですが、夏の音楽祭の開放的な雰囲気が好きで、ついつい手に取ってしまいます。

けれど、頭に思い浮かぶのは、あのバルダの出だしの一小節。
最近AIが音楽界にも進出しているようですが、ふざけんじゃねー、AIにこんな事できるかって感じです。


コンサート予定

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