2016年5月18日水曜日

一番難しく、大事な事

長い間ピアノを教えていますが、ピアノを習う上で一番難しく、大事な事、それは『続ける事』だと、改めて実感しています。

習い始めの頃は、どんどん進んで楽しくても、ある時からなんだか難しくなって、面倒で練習も嫌になってしまう、練習が嫌になると曲も進まない、楽しくない、という悪循環。
そして、結局辞めてしまう、というケースは結構多いと思います。というか、そのような人がほとんどではないでしょうか。

なぜ面倒になるのでしょう。
それは、進んで行くと、今までのようにスラスラと楽譜が読めないし、段々複雑になってくるからです。
それはリズムだったり、音だったり。
何かしら、面倒の原因があるはずです。

私のレッスンでは、そういう事にならないよう、ソルフェージュをしっかりやりつつ、進めていますが、それでも壁にぶち当たる事はあるもの。
そういう時は、レッスンの進め方を見直したり、気分転換に連弾をしたり、テキストを変えたりして、何とか楽しく続けられるよう最大限の努力をするようにしています。

決して、練習してきなさい!と頭ごなしに言わない。
それからもっと大事な事は、わからないままなのに、誤魔化して進まない。

この事を常に心掛けています。

続けていれば、少しずつでも進歩するものです。
私自身、小さい頃から今に至るまで、私なんかより上手な人は星の数ほどいますが、それでも続けている事で、いつも新しい発見があり、より音楽が好きになっています。

小さい頃、進みが早く、親も周囲も期待して頑張り過ぎて、結局本人が嫌になってしまう、というケースもかなり見られます。

それならば、ゆっくりでも、確実に進んで、長く続ける方が、どんなにいいかと思います。
私の生徒さんには、そういう風になってもらいたいと思います。

コンサート予定

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