2014年7月6日日曜日

車の運転と演奏

音大時代、運転免許を取りに教習所に通っていた友達が、「ピアノやってる人はアクセルとブレーキの使い方が上手い」と言われたそうです。
まあ、ただの営業トークかもしれませんが、案外当たってるかも。
日々ペダルの使い方を研究し、ハーフペダル、1/4ペダルなど、様々なペダルを駆使して演奏しているわけですから、微妙なブレーキやアクセルの踏み加減も上手にできるのかも?しれません。
私なんて教習所で初めて車に乗った時、当然のように左足でブレーキ踏もうとしましたからね。冷静に教官に突っ込まれましたけど。

私の恩師である高野燿子先生は、ミケランジェリ(イタリア人の伝説的ピアニスト)の内弟子として一時期イタリアに住んでいらっしゃったのですが、彼はすっごくスピード狂だった、と仰っていました。でも、ものすごく運転が上手かったので、スピードを出していることを全く感じさせなかったそうです。でもイタリアの高速道路ですからね、200キロとか出てるんじゃないでしょうか。

車の運転は性格が出る、といいますが、ピアノの演奏もそうです。
という事は、その人の運転スタイルは多分演奏スタイルと似ています。
そんなことを考えつつ、ピアニストの顔をあれやこれや思い浮かべると、助手席に乗ってみたい人と、そうでない人がいます(笑) とか言って、私が一番危険だったりして、、、

2014年6月12日木曜日

ドビュッシー 「子供の領分」

ドビュッシーが愛娘シュシュ(愛称。キャベツちゃんの意)のために書いた、「子供の領分」。
技術的には易しいですが、魅力的な作品です。
ダブル不倫の末エンマ・バルダックと結婚し、43歳にして初めての子ども、しかも女の子をもうけたドビュッシーは、このシュシュちゃんを溺愛していました。
この曲集のはじめに、シュシュへの献辞が書かれています。その日本語訳が、かなり色々なのです。
・かわいいシュシュへ(これは全部共通)、後に続く「者」への父の優しい言い訳を添えて
となっていたり、
・後に続く「曲」への父の優しい言い訳を添えて
となっていたり。
どっちにしろよくわかりません。
ありゃりゃ、お父さんこんな曲を作ってしまったよ、みたいな意味?と、長年勝手に解釈していたのですが、最近ある本を読みまして、その謎が私なりに解けました。
その本とは、マルグリット・ロン著「ドビュッシーとピアノ曲」。
ロン・ティボーコンクールの創始者であるフランスの女流ピアニスト、マルグリット・ロンが、ドビュッシーに直接教えを請うた体験を綴ってある本です。(どうして今まで読んでなかったのか我ながら不思議です。)
とにかくその中に、この曲集の事が書かれてあって、そこでは「父の心からのお詫びをこめて」と、訳されていました。
あ、これだ。
と、思いました。
tendre を、優しいと訳すからわからないんだわ。
シュシュが産まれた時、ドビュッシーは友人に、「この喜びで私はうろうろするばかりで、なすところをしらないありさまです」と打ち明けているそうです。
つまり、どれだけ愛しても愛しきれないほどの我が子に、どうすることもできない自分の無力さを感じながらも、それでも自分にできる唯一のこと、「作曲」をしてしまったよ、という意味なのかなあ、と思います。
シュシュは後にジフテリアで、14歳にして亡くなってしまいます。ドビュッシーの死後わずか一年。
それを考えると、なんだか切なくなってしまいます。


2014年6月9日月曜日

小金井公園と武蔵野公園

休日は子どもを連れて、お弁当を持って公園に行きます。
去年こちらに引っ越してきて以来、ずっと小金井公園に通っていたのですが、最近武蔵野公園にも足を運ぶようになりました。
小金井公園の整備された感じも好きですが、武蔵野公園の野趣溢れる広大な草っ原も、いいですねー。
こんなに贅沢な土地があるなんて、小金井市民は幸せだなあと思います。
加えて素晴らしいことに、ゴミ一つ落ちていない。マナーがいいですねえ。
田舎出身なので、子供の頃は田んぼや畑を駆けずり回っていましたが、自分の子どもが同じように草むらを走り回っているのを見ると何とも言えず幸せな気分になります。

2014年5月26日月曜日

絶対音感

最近友達が出産しまして、ふと自分が子供の出産のために長期入院していた頃のことを思い返していました。
大部屋だったのですが、同室の人に、ピアノをやっているという話をしたら、じゃあ絶対音感とかあるの?という話になりました。
うん、あるよー、このウテメリン(お腹の張りを抑えるために24時間点滴していた薬の名前。)の点滴が不具合を起こした時のアラーム音は、ララ♯シ、なんだよ、という事を言いましたら、それが皆に大ウケ。
あ、絶対音感が初めて役に立った、と思いました(笑)

音楽をするのに絶対音感は別に必要でもないんですけどね。
小さい頃から音楽を習っていると、自然に身に付くことも多いみたいです。

絶対音感云々でなくても、毎週、ソルフェージュ(リズム打ちや歌)をやっていると、最初は全然音程が取れずに当てずっぽうで歌っていた生徒が、一年、二年経つ内に綺麗な音程で歌えるようになります。ずっと音痴だった子が、ある日突然音程が取れるようになって、お母様もビックリ、なんてことも。

歌は全ての基本ですから、ソルフェージュは大事にしていきたいです。

2014年5月12日月曜日

バルテュス展

招待券を持っている友人に誘ってもらって、上野の東京都美術館でやっているバルテュス展に行ってきました。
不勉強ながら今回初めて知ったバルテュス。1908年、パリ生まれです。かと言ってフランス人かというとそうでもなく、父親はポーランド貴族、母親はドイツ系ユダヤ人。これだけでもう、ただものではない感じ(笑)。
事前に今回の美術展のHPを見てみたところ、なんとも扇情的な絵がどどーんと出てきたので、少々構えてしまったのですが、いざ蓋を開けてみたら非常に魅力的な画家でした。
有名な、少女をモチーフにした絵画の他にも、風景画を多く残しているのですが、構図が整然としていて、色彩が全て調和している印象を受けました。
絵は独学で学んだそうですが、ルーブル美術館に行ってはひたすら模写していたそうです。あと、習作(スケッチ)を非常に数多く、丁寧にしている。
自然の光だけで描いていた、という点も興味深いです。本当は自然光の元に鑑賞するのがいいんでしょうね。
何年かぶりの美術展、多いに楽しみました。
それにしても1908年生まれというと、ドビュッシーが1918年没、ラヴェルが1937年没ですから、彼らと同時代に生きているわけで。どうも音楽史に名を残すような人は遠い昔の人のような印象を受けますが、こう見てみると意外と最近の人なんですねー。

2014年5月6日火曜日

こどもの日@たてもの園

GW、こどもの日に、小金井公園のたてもの園に行ってきました。
実は年間パスポートも持っていて、ちょくちょく行っているのですが、いつもとは違う(失礼)盛況ぶりにびっくり!
こどもの日という事で、子供向けのイベントが多数行われていました。
我が子は綺麗な紙で作った風車をもらって大喜び。
昔も今も、こどもの喜ぶものは変わらないんだなあと実感。子連れ狼の大五郎も喜んでたし。
というか、人間の本質は変わらないんでしょうねー、昔も今も。何百年も前の音楽が未だ色あせず、新鮮に感じられるんですものね。

2014年4月30日水曜日

モーツァルトクラリネット協奏曲

五月の終わりに、モーツァルトのクラリネット協奏曲の伴奏をする事になりました。
言わずと知れた、モーツァルト最晩年の傑作です。
モーツァルトの曲って、一見明るく見えても、なんだか常に陰があるような感じがします。孤独というか。子供の時はなーんにも考えずに弾けるけど、大人になるほど難しくなる、とよく言われますよねえ。
この曲、クラリネット協奏曲の、特に二楽章、精神が健康な時じゃないと多分無理です。聴くのも弾くのも。なんか、美しい旋律と共に違う世界に引きずられていきそうで、、
ある種恐ろしく感じてしまう。
と言いつつ、早くクラリネットと合わせしたいなーとうずうずしてます。楽しみ楽しみ。

コンサート予定

・・・